こどもたちのえがお blog

子どもたち/体によい食/続発性副腎不全・ネフローゼ症候群

【産む】子どもたちの笑顔クリエイター

昨夜から読んでいるのは
「育児児典」の暮らし。

表紙が愛嬌のある表情で
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裏表紙はスマイル。
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「育児児典」は二冊構成
暮らしと病気です。

いま読んでいる「暮らし」は
妊娠から年齢別の発育や予防接種
悩みや制度とサービスなどが
428ページにわたり書いてあります。

読み始めて間もないのですが
「産みかた」の章で自分の経験を思い出しました。
私の出産を書きましたので
かなり長文となります。

本中には
お産のかまえ
どこでどのように産む
などについて書かれていました。

大病院や助産
または里帰り出産される方も
いらっしゃると思います。

私の場合
実家が近かったこともあり
主人も妊娠後期から実家へ
お世話になろうと言ってくれていたので
実家から近い総合病院での出産をしました。
小児科の集中治療室も完備されていたことも
大きな理由のひとつです。
妊娠中に異常はありませんでしたが
初産でいろんな心配事を
自分で作り出しては不安になってしまい
総合病院にしました。

息子は40週で破水し
夜中に病院へ着いた途端に陣痛が起きて
子宮口が3~4センチも開いていました。
激痛が前触れもなくやってきたので参りましたが
ようやく息子との対面かと
心踊ったことをよく覚えています。

順調に進めば昼には産まれるかも
と話していました。

家族がみんな来てくれて
周りにいてくれ心強かった!!
でも痛みはドンドン増していくので
1歩進むのも痛みが治まるまで立ちすくむ
その繰り返しでした。

太陽がのぼりきる時間になると
陣痛が弱くなってきました。
微弱陣痛です。
助産師さんやドクターが診てくれます。
「もう少し様子をこのまま診てみましょう。
    可能性として、
    帝王切開もあるかもしれませんが
    なるべく自然分娩でいきましょう」
自然分娩で産みたかったのです。
もちろん、子どもがいちばんですから
ドクターの判断にお任せしてました。

微弱陣痛が続く中でも
痛みが遠くなっていきました。
数時間経過したころ
急に慌ただしくなり
緊急帝王切開をすることになりました。

羊水が少なすぎて子どものストレスが強くなって
子どもも私もこれ以上は無理だと
判断したようでした。

一気に帝王切開へと準備が開始され
微弱陣痛ながらも痛みはあったので
ベッドに寝ながら説明を受け
剃毛をされながら
麻酔医からの説明を受けて
陣痛室にベッドごと運ばれて
消毒をしてもらい
手術室へと運ばれたようです。

この時、
子どもが無事か大丈夫かと心配していたのと
痛みが襲うので耐えるのとで
意識が朦朧としていたのです。

手術室へと運ばれて
ドクターが待っていました。
陣痛が短時間にやってくるので
ドクターの大声で
「陣痛あるから、麻酔を早くして!」
と聴こえました。
背中からの麻酔でしたが
陣痛の痛みでまったく麻酔の痛みは
ありませんでした。

手術台に寝たのも
どうやってそこまでたどり着いたのか
わかりません。
アルコール綿だと思いますが
ドクターが「冷たいですか?」
と何度か聴かれるうちに
お腹のあたりに何かを感じました。

「始まった」

子どもが無事で産まれてきますように!
子どもが無事に産まれますように!

そればかりを心で繰り返しました。

お腹が引っ張られる感覚があり
少しすると泣き声が聴こえました!!

「よかった!!よかった!!
    声が聴こえる!!」

助産師さんが私の顔のすぐ横に
息子を連れてきてくれて
「おめでとうございます。
    元気な男の子ですよ!」
と教えてくださいました。

朦朧とする意識でしたが
目を開けて初めて対面する息子が動いている。
産まれてきてくれた。
それだけで胸がいっぱいでした。

帝王切開だったので
息子はすぐに保育器へ入りました。
家族はこの時のビデオを録画してくれていました。

私は手術室で縫合などをしてもらい
あとから知ったのですが
大量出血だったようです。
すべての処置が終わり
病室へ戻ると家族が待ってました。
もう消灯に近い時間でしたので
ビデオを置いて帰ってもらいました。

息子は明日まで保育器の中
私は安静にしなければならず
息子には会えなかったのです。
麻酔が効いていて朦朧としてるので
抱くこともできません。

ビデオを見て
息子を見た時の感動と感激は
表現できないほどでした。

目をぱっちりと開けて
手のひらもパッと開けて
大声で泣く小さな口

すべてが愛しい。

翌日、家族は朝から来てくれていて
息子とは昼くらいに会えました。
私はベッドに横になったままで
息子を左脇に抱っこしました。
泣けました。
元気にいてくれる
それがすべてでした。


あれよあれよという間に
緊急帝王切開となったのですが
息子が無事で本当によかったです。
退院後にちょっとトラブルがあったのですが
後日書きます。